中ザワの作品は厳格な美的形式を提示しているように見えるが、そうではない。内容に対する形式の優位や、独自の表現に対する没個性と匿名性の擁護が目論まれているのでもない。彼の作品が、排他的な形式主義に陥ることなく、よりポジティヴな志向をその内に有しているのは「形式」を、日常性や道具性の領域にまで引き下げ、それでもなお美的でありうるかどうかを検証する態度を有しているからだ。本作では、普段見慣れている漢字が配列され、動かされることで、その意味が剥奪され、純粋な「形」と「動き」に還元されている。同時に、意味伝達の道具であるはずの漢字が固有の物質性を獲得していることにも気づくだろう。
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二三字三九行の動的文字座標絵画第三番(p1)










