影絵芝居は東南アジアおよび南アジア一帯に広がる伝統文化として確固とした社会的地位を各地で築いている。ユネスコで世界無形遺産として認定されているインドネシアのワヤン・クリもその一例だろう。ヌグロホの近年の作品は、その再解釈と再活性化を可能にする「神話作用」の装置として立ち現れる。神話の型を踏襲しながら、そこにインドネシア現代史や彼の個人史を重ね合わせることで、影絵芝居は重層化する。光と影の二元論的物語だったものが、彼の手にかかると様々な色と形と音の層として躍動しはじめる。古い文化の硬直性を単に否定するのではなく、そこに現代的意義を認め、現実の複合性を付与することで、ワヤン・クリは再生し、再創造されている。
Cah Bagus (HANDSOME YOUNG BOY) (p1,2)
2009
alumunium, motor, audio recording, single source light and cotton screen
H267 x W120 x D60 cm
Cah Ayu(PRETTY YOUNG GIRL) (p3,4)
2009
alumunium, motor, audio recording, single source light and cotton screen
H267 x W120 x D60 cm














