スン・シュンの手描きアニメーションはどこか懐かしい暖かさを持ちながら、自国に対する愛憎と政治的イデオロギーを強烈に感じさせる。多くの作品に繰り返し登場するシルクハットの三つ揃いの男はマジシャンであり、資本主義者であり、アメリカ/西洋の象徴である。また巨大な蚊はそうした権力者による搾取を思わせ、作家自身が語っているようにマルクス主義に強く影響を受けている。丁寧な描きこみと、一度描いた線の痕跡が残っていくドローイング的な制作手法が記憶に深く刻まれる動きを作り出す。《時間の衝撃》(2008)では作家自身が育った炭坑の街の、急速な産業化の現実を描いている。
時間の衝撃
Video Installation with 50 drawings
5min. 28sec.
Courtesy of ShanghART Beijing and the artist










