映画・映像研究の重鎮が示唆する、映像芸術の過去と現在。フォーラム全体への導入となる映像論。





  • CREAMフォーラム 基調講演:35年後 ── 「見出せないテクスト」再考

  • 日 時:10月31日(土)13:00 - 14:30 ※終了しました

  • ゲスト:レイモン・ベルール(文学・映画・映像研究/CNRS[フランス国立科学研究センター])

  • 概 要:ベルールは1975年に発表した論考「見出せないテクスト」で、文学の場合とは異なり、言葉による完全な引用が原理的に不可能な映画のテクストを「見出せないテクスト」と名づけた。それから35年後、映画のテクストがとりわけDVDによってかつてよりは「見出せる」ようになった一方で、1990年代以降の現代美術シーンに多くみられるようになったさまざまな映像作品が、新たなる「見出せないテクスト」としてわれわれを魅了し続けている。マイケル・スノウ、ビル・ヴィオラ、アニエス・ヴァルダ、ダニエル・ヴァレ・クレネール、ジェームズ・コールマンらの多彩な実例をもとに、現在の映像体験が一体どのような状況にあるのかを探る本フォーラムへの導入。



レイモン・ベルール(Raymond Bellour)
1939年生まれ。文学、映画、映像研究。CNRS(フランス国立科学研究センター)名誉研究主任。映画、ヴィデオ、ニューメディアなど、複数の映像メディアが混交する領域を扱う理論家として、現在最も注目される存在の一人。主な著作に、『L'Analyse du film』(1979)、『L'Entre-Images』(1990)、『L'Entre-Images 2』(1999)、『Le Corps du cinéma. Hypnoses, émotions, animalités』(2009)等。91年、セルジュ・ダネーらとともに雑誌『Trafic』を創刊。またキュレーターとして、「Passages de l'image」(1989、ポンピドゥー・センター、パリ)、「States of Images: Instants and Intervals」(2005、CCB、リスボン)などを手がける。