アーティストや理論家として、それぞれのシーンで活躍する識者を招き、ソフトウェア時代における映像表現の可能性を探る。
- CREAMフォーラム セッション3:ハイブリッド・メディアとは何か? ── ソフトウェア時代の映像表現
- 日 時:11月1日(日)14:00 - 16:00 ※終了しました
- パネリスト:レフ・マノヴィッチ(アーティスト、理論家/カリフォルニア大学サンディエゴ校)
久保田 晃弘(アーティスト、理論家/多摩美術大学)
北野 圭介(映画・映像研究/立命館大学) - ナビゲーター:堀 潤之(映画研究、表象文化論/関西大学)
- 概 要:ニューメディア研究の起爆剤となったレフ・マノヴィッチの『ニューメディアの言語』(2001)からはや8年、映像制作を取り巻く環境はさらなる変貌を続けています。とりわけ、これまで分け隔てられていた各種のメディア・テクノロジーがシームレスなソフトウェア環境に統合され、その結果、映像表現はかつてなく「ハイブリッド」なものとなっています。さらに、処理速度の指数関数的な増大や、ソフトウェアを介した動画・音楽配信などを考え合わせると、映像制作のインフラストラクチャーは1990年代と比べてさえ様変わりしたと言えるかもしれません。
メディアからポスト・メディアへ、メディアの固有性から生成的なソフトウェアへ、スタティックなデータから可変的なアルゴリズムへ。こうした状況をふまえて、映像表現の今日をさまざまな視点から論じ、その未来を大胆に予測してみたいと思います。
レフ・マノヴィッチ(Lev Manovich)
1960年生まれ。カリフォルニア大学サンディエゴ校教授。
二ューメディア研究の第一人者であると同時に、アーティストとしても活動する。
2001年に刊行した『The Language of New Media(ニューメディアの言語)』は、現在もメディア理論の参照点となっている。その他の主な著作に、『Soft Cinema: Navigating the Database』(2005)、『Black Box - White Cube』(2005)、『Software Takes Command』(2008)等がある。
また、チェルシー美術館(ニューヨーク)、ZKM(カールスルーエ/ドイツ)、ICA(ロンドン)、ICC(東京)等で作品を発表。
久保田晃弘(Akihiro Kubota)
1960年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、工学博士。デジタルメディアを用いた音響映像作品の制作と、アルゴリズム、計算、即興、インターフェイスなどに関する考察を続ける。近年、生体や細胞などのバイオメディアでデジタルメディアをリメディエイトすることによる、生成メディア時代のアルゴリズム造形や動的構成に関するプロジェクトを開始。近作に「マテリアルAV-共鳴するインターフェイス」(NTT/ICC, 2003)、「コードの技法:弦楽四重奏曲第2番 "Reflective Intervals"」(ZAIM Yokohama, 2008)、「純粋φ-Abstract Painterly Interface」(YCAM, 2008)、「Algorithmic Free Improvisation: Prepared & Processed Guitar Performance」(Culture Lab, Newcastle University, 2009)、近著に『ポスト・テクノ(ロジー)ミュージック』(大村書店、2001)、『デザイン言語』(慶應義塾大学出版会、2002)、『創造性の宇宙―創世記から情報空間へ』(工作舎、2008)などがある(共著含)。多摩美術大学情報デザイン学科教授/学科長。
北野圭介(Keisuke Kitano)
1963年大阪府生まれ。ニューヨーク大学大学院映画研究科博士課程中途退学。
映画・映像研究。新潟大学助教授を経て、現在立命館大学映像学部教授。
批評研究誌『ecce 映像と批評』)(森話社)編集委員(創刊号「映像とアヴァンギャルディズム」、2009年7月、主幹編集)。著書に『映像論序説』(人文書院)など。論文に「<タブロー>と<仮面>の間――日本映画を再理論化するために」(『思想』、岩波書店、2007年5月号)などがある。
堀潤之(Junji Hori)
1976年生まれ。パリ第三大学映画・視聴覚研究科への留学を経て、2004年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得。専門は映画研究・表象文化論。現在、関西大学文学部准教授。著書に、四方田犬彦との編著書『ゴダール・映像・歴史』(産業図書、2001)、論文 “Godard’s Two Historiographies” (Michael Temple, James Williams and Michael Witt (eds), For Ever Godard, London: Black Dog Publishing, 2004, 所収)など、訳書に、コリン・マッケイブ『ゴダール伝』(みすず書房、2007)、『ゴダール 映画史 テクスト』(共訳・注釈、愛育社、2000)、ロニー・ブローマン/エイアル・シヴァン『不服従を讃えて』(共訳、産業図書、2000)などがある。










