リアリティや本物らしさをめぐる、映像人類学の新しい展開。顔、肖像、眼差しなどをテーマに、人間のイメージを考える。
- CREAMフォーラム セッション5:人間らしさの秘密 ── 肖像、視線、追跡可能性
- 日 時:11月3日(火・祝)15:30 - 17:30 ※終了しました
- パネリスト:ザヴェン・パレ(メディア・アーティスト)
エマニュエル・グリモー (文化人類学、映画作家/CNRS) - ナビゲーター:港 千尋(文化人類学、アーティスト/多摩美術大学)
- 概 要:アニメからロボットまで、映像的な擬人化表現が独自の発達をとげている日本。
このセッションでは「人間らしさ」や「本人らしさ」をめぐり、映像人類学とアート両面から考察する。
「そっくりさん」をテーマにしたドキュメンタリーを入り口にして、映像技術を応用した人形や人間の眼差しの分析などを手がかりして、「人間らしさ」の不思議な世界を探求したい。
ザヴェン・パレ (Zaven Paré)
1961年フランス生まれ。パリ第8大学で修士、メス大学で博士号取得。
メディア・アーティスト、人形使い。コンピュータ制御のリアプロジェクションによる、エレクトロニック・パペットの発明で知られ、人間型ロボット用の光学・機械装置や新たなインターフェイスを作るための技術改良・開発も行っている。現在、ブラジルを拠点に活動。
主な個展に、「CyberArt」(Caixa Cultural、リオデジャネイロ/サンパウロ、2009)などがある。
エマニュエル・グリモー (Emmanuel Grimaud)
1973年生まれ。インドを専門とする人類学者、映画作家。現在、CNRS(フランス国立科学研究センター)研究員。インドの映画制作会社でADを務めた後、ムンバイの映画スタジオのエスノグラフィーを著す。その後、ガンジーのそっくりさんや、インドの宗教施設で使われているオートマトンなどについて研究。
また、ロボット工学、建築、人工知能などの技術文化について取り組む、研究者とアーティストの国際組織「ARTMAP」をドゥニ・ヴィダル(人類学者/IRD-London)と共同で設立。近年は、「Cosmic City」(アンギャン=レ=バン、2007)、「Making of」(リヨン、2008)、「CyberArt」(ザヴェン・パレ個展、ブラジル、2009)などのアートプロジェクトに関わったり、多様なテーマで映画制作も行っている。
主な著書に、『Dieux et Robots. Les théâtres d'automates divins de Bombay』(L'Archange Minotaure、2008年)、『Robo-garage. The infinite and Beyond』(高橋智隆との共著、Isthme Editions、2007年)などがある。
港 千尋(Chihiro Minato)
1960年神奈川県生まれ。1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、その後、ガセイ南米研修基金を受け、南米各国に長期滞在。専門は文化人類学。写真家、文筆家としても活動。現在、多摩美術大学情報デザイン学科教授。
最近の主な展覧会は、「市民の色」(ニコンサロン、2005/伊奈信男賞受賞)、「toucher」(マドレーヌ寺院、パリ、2009)、「写真の歴史1 」(1839コンテンポラリーギャラリー、台北、2009)など。また、キュレーターとして、「わたしたちの過去に未来はあるのか」(ヴェネチア・ビエンナーレ日本館、2007)、「写★新世紀」展(せんだいメディアテーク、2008)、「HIROSHIMA 1958」(ギャラリーG / 広島県立美術館他、2008)などを手掛ける。
主な著書に、『洞窟へ―心とイメージのアルケオロジー』(せりか書房、2001)、『影絵の戦い』(岩波書店、2005)、 『新版第三の眼』(せりか書房、2009)、『愛の小さな歴史』(インスクリプト、2009)など。主な写真集に、『波と耳飾り』(新潮社、1994)、『明日、広場で-ヨ-ロッパ1989-1994 』(新潮社、1995)、『瞬間の山―形態創出と聖性』(インスクリプト、2001)、『In-between 2 France, Greece』(EUジャパンフェスト日本委員会、2005)、『文字の母たち』(インスクリプト、2007)、『レヴィ=ストロースの庭』(NTT出版、2008)などがある。
また、映像も手掛け、「知性と感性の調和のために―クロード・レヴィ=ストロース」(2000)、「変身の山」(2002)、「チェンバレンの厨子甕」(2004)、「伊東豊雄 エマージングワールド」(2007)がある。










