東京芸術大学佐藤雅彦研究室に所属する細谷宏昌は、うつろいやすい要素、例えば影や気配、あるいは幻像などを、インタラクティヴな作品を通して主題化してきた。クリエイティブ・グループ「ユーフラテス」に所属するうえ田みおは、絵本やアニメーションの制作者として「線」と「かたち」の構成にたぐいまれなセンスをみせる。うえ田みおの発案およびデザインと、細谷の技術的な実験精神が融合することによって《I'm a minute.》は完成した。鑑賞者の身体を数字に変容させる、という着想によって、自分では見ることのできない自分自身の身体の輪郭線と自己の内部にある時間感覚という二つの不確かな要素を、視覚的に感受することができるユニークな装置となっている。










