民族誌映画制作はジャズインプロヴィゼーションに限りなく近い。撮影者は、現地の言葉や社会・文化背景という“音階”を被写体の人々とともに共有しつつ、映像を通した文化表象という楽曲を奏でるのである。対象社会を深く理解し、そこにとけこみ、レンズの前の人々とコミュニケイトし、共感し、ともに生きる、その営みから映像を通して立ち上がる物語をすくいとる、人類学的な知と配慮とともに…。この楽曲の奏で方にはもちろん色々あるが、特に近年、世界各地で多様な試みがなされ、民族誌映画界はよりノイジーでファンキーな様相を呈しつつある。
本フォーラム前半は、各国の民族誌映画界を駆け回る川瀬慈による自身の作品上映を行う。後半のトークでは、民族誌映画をラディカルに再定義する最新の作品、作家、ムーブメントをランダムに紹介しつつ、映像人類学の未来について考える。
- 上映フォーラム『文化を奏でる—映像人類学の未来に向けて—』
- 日時:11月27日(金)17:00-19:00
- 出演:川瀬慈(映像人類学研究者)
- 会場:新港ピア シアタースペース
●前半(作品上映)
『ラリベロッチ−終わりなき祝福に生きる』(25分)
http://www.itsushikawase.com/japanese/lalibalocc.html
『Room 11, Ethiopia Hotel』(23分)
http://www.itsushikawase.com/japanese/room.html
●後半(トーク)
川瀬慈(かわせいつし) プロフィール
映像人類学研究者。岐阜県出身。アフリカの音文化や都市をテーマにした民族誌映画作りに従事。制作した映像作品は国際映画祭での入選を重ねるとともに、国内外の大学講義で幅広く活用されている。2007年、ユネスコによる無形文化映像記録プロジェクトに参画。2009年、第11回英国王立人類学協会国際民族誌映画祭審査委員。現在、IUAES映像人類学理事会理事。日本学術振興会特別研究員(京都大学ASAFAS所属)、多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。神戸女学院大学、園田学園女子大学、非常勤講師等。
公式HP www.itsushikawase.com









