税理士と比べたら

税理士は社労士よりも難易度が高い

社会保険労務士とよく難易度を比べられる資格のひとつに「税理士」がありますが、結論から書くなら、税理士は何重もの意味で社会保険労務士よりも難易度が上になります。
「税理士>社会保険労務士」、というよりは、「税理士>>>社会保険労務士」……と表現したほうがいいかもしれません。

もちろん税理士には、社会保険労務士にはないステイタス(社会保険労務士を知らない人はまだ世間にわんさといますが、税理士を知らない人は少ないですね)がありますし、こだわりや目標を確固と持てるなら、税理士を目指すのもいいでしょうが……
これから述べる理由により、未経験者が税理士に迂闊に手を出すのは無謀でしょう。

社会保険労務士と税理士の難易度(試験の合格率で見ると?)

  社会保険労務士 税理士(全科目総合での平均値)
平成27年 2.6% 18.0%
平成28年 4.4% 15.5%
平成29年 6.8% 20.1%
平成30年 6.3% 15.3%
令和元年度 6.6% 18.1%

税理士のほうが合格率だけ眺めていると、難易度が社会保険労務士よりも低そうに見えてしまいますが、書いてあるようにこれは税理士の全科目の合計から取った数値です (ちなみに各科目も、基本的には10%台の合格率を毎年記録しています)。

とはいえ、税理士の受験内容は社会保険労務士よりずっとたいへんで、ひとつの科目だけで、社会保険労務士の全試験科目に匹敵するくらいのヴォリュームがあります。

社会保険労務士と税理士の難易度(試験制度や内容を見ると?)

税理士はたくさんの科目があり、その中から5科目に受からないといけません。
幸い、一度に取る必要はなく、一度受かった科目はいつまでも有効ですから、何年かかってもとにかく5科目受かればいいのです。よく勉強する受験者がいるため10%を超えていますが。

結論としては、合格率だけを見ても税理士の難易度を把握することはできないということです。

勉強時間の目安について書くと、社会保険労務士の場合は数百時間から1000時間くらいとされています。
しかし税理士は、何年も、ときには10年もかけて取得する例もあるくらいで、勉強時間は少なくても2~3000時間はかかるでしょう。

社会保険労務士と税理士の難易度(働くにあたって)

社会保険労務士も税理士も、開業もできれば大企業への勤務もできるという共通点がありますが、勤務型の税理士はすでに飽和状態に近いという指摘があります
(社会保険労務士も、空きが多いなんてわけではないですが……)。

開業型の場合はどちらも営業努力にかかってきますが、

  • 税理士の場合:経営者から必要とされる割合は高いものの、現時点でかなり競争が激しい
  • 社労士の場合:経営者の間でまだ認知度が足りないものの、まだ開拓先が多めに残されている

という対比ができます。

社会保険労務士と税理士のどちらを受けるか迷う場合は……

税理士は市販されている教材等も少なくて、スクールに通ったり、実務経験を積んだりして何年もかけて一人前になっていく覚悟がないと目指しにくい職業です。
社会保険労務士は、それと比べると合格までにかかる時間や費用も(そして努力も)比較的コンパクトに落ち着きます。

未経験者が迷っているなら、税理士は軽々しく選ばないほうが無難でしょう。

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