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市販の教材はこう揃える
このページでは、社会保険労務士の勉強を独学でされる方へ向け、一通り必要な教材について解説します。
最初から少し中傷めいてしまいますが、市販のテキストで良質と評価されているものは、どうしてもページ数がかさむ傾向、厚くなる傾向にあります。
理由は単純で、その方が情報力も多く、つまり安心感があって「読者に購入されやすい」からです。試験対策本の出版社にすれば、テキストの出版は、受験生への貢献であると同時に商売です。
「情報量の多いテキスト=充実したテキスト」、との読者心理に沿って、売れやすいテキストを製作している背景があるのは、これはビジネスとして致し方のないところと言えるでしょう。
それでも独学に適した良質なテキストはあります。管理人の独断にはなりますが、以下にお薦めの基本テキストを紹介します。
お薦め第1位 『うかるぞ社労士入門編』(週刊住宅新聞社 4,095円)
本文に初級・中級の内容を豊富な図表でわかりやすく解説しています。本文の横に過去問や、行政解釈、重要ポイント等を掲載しているので、複雑な制度も理解しやすいですし、基礎→応用のトレーニングも容易です。用語の暗記に、語呂合わせなどの工夫が一杯されている点も好感が持てます。
お薦め第2位 『出る順社労士 必修基本書』(東京リーガルマインド LEC総合研究所 3,150円)
初めて社会保険労務士の勉強をする方から、再受験生の方まで、すべての社労士受験生のための定番基本テキスト。
タイトルの通り、本試験での頻出順に編集されている点がポイントです。
前ページで、社労士試験の6割以上は過去問のアレンジとお話ししましたが、社労士の試験の傾向をとらまえ編集されているのがこの一冊です。大手予備校が出版元ということもあり、信頼を寄せていい一冊です。
管理人としては上記2冊のどちらかがお薦めです。お薦めの市販テキストについては、他のブロガーもおそらく同じ意見ではないでしょうか。当然ですが、良いものについてのアドバイスは、同じところにたどりついてしまうのです。
揃えておきた教材の種類は?
さて順序が逆になりましたが、独学される方に揃えていただきたい一通りの教材は、
- 基本テキスト
- 過去問題集
- 予想問題集
の3つです。この3冊は絶対です。
そして過去問題集は、基本テキストと同じ出版社のものを買い揃えるようにしてください。
学習では基本テキスト←→過去問の間を、何度も往復することになります。
同じ出版社の教材ですと、編集方針も同一路線で成されているので往復しやすいのがその理由です。
上記3冊のほかに、できれば補助教材として法令集を準備していただけるとベターです。
法令集は、過去問から基本テキストへ戻っても理解できないことがあった時に使う、用語集・辞典のような位置づけです。
決して法令集中心の勉強などしてはいけませんが、「もうひとつ理解が曖昧」という時に、信頼して参照できる一冊です。手元に用意しておくことをお薦めします。
補足として白書対策についても述べます。白書対策の参考書もあるにはありますが、そこまで手を広げる必要はないと思います。
というか、そこまで手がまわらないだろうというのが正直なところです。
白書ついては模擬試験等受けると、どこの学校でも内容をしぼった資料を提供してくれます。対策はその範囲にとどめておく方が無難です。
それでは、ご健闘をお祈りしています。